手作りごはんと市販フードの使い分け

愛犬・愛猫の食事について考えるとき、「手作りごはんと市販フードのどちらが良いのか」という疑問を持つ飼い主さんは多いのではないでしょうか?実は、この問題に絶対的な正解はありません!それぞれにメリット・デメリットがあるため、ペットの状況や飼い主さんのライフスタイルに合わせて使い分けることが大切なんです。
メリット・デメリットを具体的にみていきましょう。

手作りごはんのメリット・デメリット

手作りごはんの最大のメリットは、使用する食材をすべて自分で選べることです。新鮮な食材をご自身で選択し、添加物や保存料を避けることもできます。また、アレルギーのあるペットの場合、原因となる食材を完全に除去できるのも大きな利点です。

年齢、体重、活動量、健康状態に応じて、栄養バランスや食材を細かく調整できるのも魅力的!食べムラのある子には好みの食材を多めに使ったり、消化不良を起こしやすい子には消化しやすい調理法を選ぶこともできます。手作りごはんを作る過程で、ペットの体調や好みをより深く観察できるようになりますし、特別感のある食事は、ペットとの絆を深めるきっかけにもなるんです!

ただし、注意したいのは栄養バランスの管理です。犬や猫に必要な栄養素は40種類以上あり、これらをバランスよく摂取させるのは専門知識なしには困難かもしれません。特に、カルシウムとリンの比率、必須脂肪酸、ビタミン類の過不足には注意が必要です。

また、食材の購入、調理、保存など、手作りごはんには相当な時間と手間がかかります。良質な食材を使用すると、市販フードよりもコストが高くなる場合もあります。調理や保存方法が不適切だと、食中毒の原因となる可能性もあるので、特に生肉を使用する場合は、細菌汚染に十分注意する必要があります。

市販フードのメリット・デメリット

一方、市販フードの大きなメリットは、栄養バランスが調整済みであることです!イヌカイが販売している総合栄養食も、ペットに必要な栄養素がバランスよく配合されています。年齢や体重に応じて給餌量を調整するだけで、適切な栄養摂取が可能です。

利便性の高さも見逃せません。開封してすぐに与えられるため、忙しい飼い主さんでも継続しやすいのが特徴です。また、常温保存できるドライフードは、災害時の備蓄食品としても優秀ですね!大量生産により、手作りごはんよりも経済的な場合が多く、継続しやすい価格設定になっています。

しかし、長期保存を可能にするため、添加物や保存料が使用されている場合があります。ただし、これらは安全性が確認されたもので、適切な量であれば問題ありません。市販フードは平均的なペットを対象に作られているため、特別な健康状態や強い食べムラがある子には対応しきれない場合もあるんです。また、どこで生産された食材が使われているか、具体的な品質については、メーカーの情報に頼るしかないのも気になるところですね。

効果的な使い分け方法

では、実際にどのように使い分けるのが良いのでしょうか?
栄養面での安全性を考慮すると、日常の主食は信頼できるメーカーの総合栄養食を基本とし、手作りごはんは補完的に使用するのがおすすめです!この方法なら、栄養バランスの心配をせずに、手作りの楽しさも味わえますね。

体調に応じた使い分けも効果的です。健康時は市販フードを主食とし、週に1〜2回程度手作りごはんを楽しむのが良いでしょう。体調不良時は消化しやすい手作りごはんで胃腸をいたわってあげて、シニア期になったら咀嚼しやすい手作りごはんと、栄養価の高い市販フードを組み合わせるのが理想的です。

ライフスタイルに合わせた選択も大切です。平日の忙しい日は市販フードで確実な栄養摂取を心がけ、休日の時間があるときは手作りごはんでゆっくりとコミュニケーションを取る。外出時は携帯しやすい市販フードを活用し、在宅時は手作りごはんでゆっくりとした食事時間を楽しむといった具合に使い分けてみてください!

注意すべきポイント

手作りごはんを与える際は、まず与えてはいけない食材を把握することが重要です!チョコレート、玉ねぎ、ぶどう、アボカドなど、犬や猫に有害な食材は絶対に使用しないでください。

手作りごはんだけでは不足しがちなカルシウムやビタミン類は、サプリメントで補完することも検討してくださいね。また、食事を変更する際は、7〜10日かけて徐々に新しい食事の割合を増やしていくことが大切です。急激な変更は消化不良の原因になってしまいます。

市販フード選びでは、年齢・体重に適したものを選ぶことが基本です。子犬・子猫用、成犬・成猫用、シニア用など、ライフステージに応じた栄養設計のものを選びましょう。原材料をチェックして、主原料が肉や魚などの動物性タンパク質であることを確認し、アレルギーの原因となる食材が含まれていないかも確認してくださいね。

保存方法も重要なポイントです。開封後は密閉容器に移し、直射日光を避けて涼しい場所で保存してください。

まとめ

手作りごはんと市販フードは、それぞれ異なる特徴を持っています。大切なのは、どちらか一方に偏るのではなく、ペットの健康状態や飼い主さんのライフスタイルに合わせて柔軟に使い分けることです。

何より重要なのは、ペットが健康で幸せに過ごせることです。食事は愛情表現の一つでもありますが、正しい知識に基づいて選択することが、真の愛情と言えるでしょう。不安な点があれば、獣医師や動物栄養士に相談することをおすすめします。

愛するペットのために、最適な食事スタイルを見つけてあげてください。

コラム一覧に戻る
TOP > コラム > 手作りごはんと市販フードの使い分け